政治と自己実現
広岡 守穂 著
・A5判 312頁
・定価 2,625円(税5%込)
・本体 2,500円(税抜き)
・ISBN978-4-8057-1147-7
・2011年発行
政治の目的は個人の自己実現を支えることであり,デモクラシーとは自由な自己実現のための平等な機会をすべての市民に提供することである ― そういう視点から近代日本の思想の発展をあとづけた野心作。国家に対する忠誠がきびしく求められた明治・大正・昭和戦前の時代に,人びとはどのようにして自己実現を求めたか。福沢諭吉,中江兆民,新渡戸稲造,夏目漱石,森鴎外,大杉栄,和辻哲郎,柳田国男,武者小路実篤,石川啄木ほか多くの思想家や文学者を取り上げ,その精神の軌跡を描いている。『ジェンダーと自己実現』『市民社会と自己実現』(近刊予定)と合わせ,三部作の第一弾。 |
| 第1章 政治と自己実現 |
| 第一節 政治と自己実現 |
| 第二節 自由と平等 |
| 第三節 明治二〇年代 多様化する自己実現 |
| 第四節 自己実現をめざす者たちの世界 |
| 第2章 政治史の中の思想 |
| 第一節 明治維新と尊王攘夷 原理と宗教について |
| 第二節 日本人と宗教 新渡戸稲造・森鴎外・淡島寒月 |
| 第三節 自由民権運動とは何だったのか? |
| 第四節 福沢諭吉と中江兆民 |
| 第五節 政治小説が描いた「民主帝国」 |
| 第3章 新しい自意識のかたち |
| 第一節 権威主義体制の中の思想 |
| 第二節 田園へのあこがれ 国木田独歩と宮崎湖処子 |
| 第三節 頼りない新中間層の横顔 夏目漱石 |
| 第四節 悲しい青春歌人 石川啄木 |
| 第五節 抑圧される個性,圧殺される欲望 大杉栄と福田恒存 |
| 第六節 生活感覚が政治につながるとき 広津和郎 |
■著者紹介
| 広岡 守穂 | 中央大学法学部教授 |
■主著書紹介
| 『「豊かさ」のパラドックス(講談社現代新書)』 『女たちの自分育て』『父親であることは哀しくも面白い』(以上 講談社), 『男だって子育て』(岩波新書),『妻が僕を変えた日』(フレーベル館),『ポストモダン保守主義』(有信堂), 『近代日本の心象風景』(木鐸社),『福祉と女性』(中央大学通信教育部)ほか。 |